2011年01月28日
烈士 暮年 壮心 已まず
 昨日、診療を終えてからの買い物の帰り、書店によってみた。以前に買おうと思っていた本のすぐそばに守屋洋著の『「漢詩」の人間学』があり、開いてみると一番始めに三国志で有名な曹操が詠んだ「歩出夏門行」という詩の中の一節「烈士 暮年 壮心 已まず」が紹介されていた。訳は「男らしい男は、人生の晩年になっても、やらんかなの気概だけは失わない」ということである。
 この詩を読んで思ったのは川村泰雄先生のことである。過日のH.D.Aの例会の折も病気を押して出席された。先生の顔色は蒼白でずいぶん体調の悪いことが伺われたが、いざ講義が始まると病気の気配などまったく感じさせない迫力であった。また例会の締めに3月から始まる新しいコースのことをお話しされたときも熱を帯び、まったくいつもと変わらぬ先生であった。
 まさに志の高さが人間を創るという生きた見本が目の前にあった。私も先生の志を継いでHolistic Dentistryの素晴らしさを長野県の多くの人々に伝えるとともに、それを実践していかねばならないと思った。

 
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