2011年01月03日
正月に読んだ本 ノーベル化学賞根岸先生の本とモデル道端ジェシカさんの本
 去年の暮れから、正月にかけて二冊の本を読んだ。
 一冊は昨年のノーベル化学賞受賞者である根岸英一先生の書かれた「夢を持ち続けよう!」二冊目はトップモデルの道端ジェシカさんの初エッセイ「幸せのある場所」である。
 まったく異質の二人に思われるかもしれないが、ひとつの共通点はトップであるという事である。もちろん世界と日本という点を指摘される方もいらっしゃるかもしれないが、どちらもトップであるという点は変わりないし、トップならではの考え方、行動の仕方というのは学ぶべき点が多いと思う。

 根岸先生の本のことは新聞広告で知った。「若者よ海外へ出よ!元気をなくしたすべての日本人へ」というコピーに魅かれ、アマゾンで購入した。
 根岸先生の本には、高校1年の時には123番であったが、2年の1学期に9番だった以外すべて1番を通したとか(湘南高校という一流の進学校で)、フルブライトに選ばれ、その後アメリカでの成績がすべてエクセレントだったとか普通の人には到底マネできないような事が書かれている。
 しかし先生はノーベル化学賞の受賞者であってノーベル賞を受賞するためにはそのような才能が必要な事は当然である。
 そのようなエピソードに注目してばかりいては、先生が本を書かれた意味がないと思うし、もっと自分のおかれた位置や才能で考えると多くの示唆を与えられると考える。
 そのひとつが例えば、コーチの存在という事である。「効果的なトレーニングのためには、優れたコーチが必要だと確信しています。ピアノのレッスンやスポーツについて語るときには、誰もがこの点に同意してくれるでしょうが、残念ながらプロの科学者の養成に際しては、そうした必要性があまり明白になっていません。P73」
 これは歯科医師の養成に対してもそうであって、日本の歯科大学では、知識レベルの事はともかく実技レベルではスイミングスクールで教わるような丁寧さすらないと思う。(現在の歯科大学の教育は分からないが)もしそれを求めるとすれば、卒業してからの各種の実技講習会への参加である。しかも1日コースや二日コースのような短期的なものでなく。最低でも3、4回と回を重ねるものか1年コースのような長期的なもので、さらにはそのセミナーの講師について何年かのフォローを受ける必要があると思う。そのようにして初めて技術を取得できる。(この事について川村先生は自家薬籠中のものにするという表現をされている。)私たちがH.D.Aという会を作り切磋琢磨しているのは、その点にある。

 次に道端ジェシカさんの「幸せのある場所」という本に関して、この本はフジテレビの朝の番組である「目覚ましテレビ」に道端さんが出演されていて「引き寄せの法則」について語っていたので興味を持ったからである。引き寄せの法則などというとオカルトめいたものと距離を置いてしまう方も多いと思うが、以前ブログで取り上げた、イチローの子供の頃の日記など引き寄せの法則を利用しているような例は数多くある。
 この本を読んでいくつか参考になる事が多かったが、それ以上に思ったのが道端さんと数多くの共通の本を読んでいるという事と、道端さんが大変魅力的な女性であって一度お会いして様々な本やスピリチュアルなの事について話をしてみたいと思った事である。
 私が川村泰雄先生を知ったのは、ある本であったが本だけでは決して学べない事も多かった。人から直接教えを乞うという事で一番のメリットは、質問できるという事である。質疑応答という双方向のコミュニケーションとその後の実践によって多くの知恵を得る事ができると思う。

 根岸先生と道端さんの本を読んで、今年1年さらなる進歩を遂げ、多くの患者さんのお口の健康の創造と維持に努めようと新たな決意を抱きました。
 本年もよろしくお願いいたします。
 

 
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