2013年08月28日
「歯を失うと記憶力が低下」の研究結果 Dentalismの記事より
 Dentalismという業界紙の SUMMER 2013 No15に『「歯を失うと記憶力が低下」の研究結果。頭の健康のためにも歯のケアは重要!』という記事が載っていました。
(「歯を失うと記憶力が低下 Dentalism」でGoogle検索すると記事は出るのですが、ダウンロード中にエラーが起こりましたという記載が出て、ネット上の記事をアップできませんでした。) 
 ほぼ同様な記事が載っていたので、下記のURLを参考にしてください。
 ただこの記事の中で、残存歯数22本について「この本数は、全部の歯の1/3ほどにあたります。」という記述は、歯科医である私にとって、意味がよく分かりません。Dentalismでは22本の残存歯数について「すべての歯がそろっている場合よりも10本少なく」と記述してありますが、これは親知らずがすべて生えている場合は、32本生えている事になるので、この記述の方が理解しやすいです。
 またDentalismには、喪失歯の70%は臼歯、奥歯であったと記述しています。よく噛めない事が記憶力の低下に関連している事をうかがわせます。
 
 もう一点、最新健康ニュースの記事の中の「入れ歯ではない自分の母」とあるのは、「入れ歯ではない自分の歯は」の誤変換と思われます。

 Dentalismの記事は「頭の健康を良好に保つためにも、歯のケアにより意識を高めていきたい。」と結んでありますが、歯の健康を維持する事が、頭という他の部位の健康を保つという点、そしてケア(日頃のブラッシングや定期歯科検診、衛生士による専門的な口腔清掃等)の重要性を指摘している点に、注目していただきたいと思います。

 
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