2013年09月10日
歯磨きで女性の認知症リスクが減少?
 海外の健康情報を提供する「最新健康ニュース」の記事に「歯磨きで女性の認知症リスクが減少?」という記事が載っていたので、文章の構成を変えてご紹介します。
(オリジナル記事については、こちらをクリックしてご覧下さい。歯磨きで女性の認知症リスクが減少? | 最新健康ニュース
  
 カリフォルニア大学で5.486人(大部分が白人、教育水準が高く、比較的裕福な人 開始時年齢52〜105歳)を対象として、歯みがきの習慣、歯の状態、総入れ歯かどうかについてのアンケートが行われました。
 その時点での認知症の方はいらっしゃいませんでした。研究期間は18年に及び、その間面接や医療記録等を用い、追跡調査を行った結果、5.486人のうち1.145人が認知症を発症しました。
 女性では、研究開始時、毎日歯を磨かないと答えた78人のうち、21人(3.7人に一人)が認知症となりました。それに対し毎日磨いている人では4.5人に一人という結果になりました。これは統計学的には,歯を磨かないと認知症リスクが65%増加するという事を示すと記事に書いてあります。
 男性では歯を磨かないと認知症リスクは22%増加しますが、これは統計学的に誤差範囲にあり、必ずしもリスクがあるとの証明にならないとの事です。
 ただ男性の場合は、歯のある人や総入れ歯をちゃんと入れている人が認知症になるリスクは、歯のない人の半分だったという結果が出たそうです。

 最後に記事では、この研究をもって、口の健康状態が悪いと認知症になるかとは、断定できないと結んでいます。
 しかし、自ら認知症になるかの実験を試みるのなら別ですが、きちんと歯を磨き、歯科医院での治療やその後のケア等に積極的に取り組んだ方が、将来に向けて、安心という事ができるのではないでしょうか。


 
ボットからトラックバックURLを保護しています