2015年09月25日
顎関節症 スプリントで治らない?

 顎関節症について、日本顎関節学会のホームページの「一般の方へ」に顎関節症の代表的な症状という所があり、そこに「あごが痛い」「口が開かない」「あごを動かすと音がする」の三つのうち一つ以上の症状があり、鑑別診断で他の疾患がない病態を「顎関節症」と定義しています。

 そして、その治療法の一つとしてスプリントというプラスティック性のマウスピースによるものが紹介されています。

http://kokuhoken.net/jstmj/

 

 もちろん一般の方向けで、あまり専門的で細かなことは書かれていないということは承知の上で、あえて申し上げるのですが、残念なことに日本の多くの歯科医師は、上記のような症状をとらえて「顎関節症と診断し」、その治療法としてスプリントを患者さんの口に装着し治そうと試みます。

 しかしこのような症状が、何が原因でそうなっているのかをもっと詳細な検査で調べないといけません。新村歯科医院では、デンタルドックという詳細な検査を行っています。その検査の中ではスプリント治療に反応するのかといったことも調べます。そして、その有効性が確認されたされて初めて、治療法の一つとしてスプリントを選択しています。

 はたして、どれだけの歯科医院でこのような検査が行われてうえで、スプリント治療を行っているのでしょうか?


 
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