2016年09月28日
噛むことの大切さについて 国立科学博物館、馬場悠男さんの記事より

 国立科学博物館、人類研究部、名誉研究員の馬場悠男さんが「顔を鍛える」という記事の中で、噛むことの大切さについて述べられています。

 記事の詳細については、下記のサイトをご覧ください。(なお記事は次へのクリックし、3ページ目にあります。)

https://www.kahaku.go.jp/special/past/kao-ten/kao/nihon/nihon-f.html

 なおこれは「人類の進化と顔のつくり」という記事の一部であり、興味のある方は下記のサイトもご覧になってください。

https://www.kahaku.go.jp/special/past/kao-ten/kao/tukuri/tukuri-f.html

 

 時間のないという方のために、内容を要約したものを下記に記します。

 

 最近では、咀嚼筋の力(咬合力)が正常の半分という子供が増えているが、これはほかの筋肉の能力に例えると「走ることができずに、歩くだけ」ということである。また10分の1という子も珍しくはないが、これは「杖をついた老人」の運動能力しかないということを示す。

 そしてこれらの改善策として、学校と家庭での意識改革が大切だとして、学校では頭を鍛える勉強、身体を鍛える体育のほかに、顔を鍛えることとして、給食時には干物などの硬いものをバリバリかませて、咀嚼筋とあごの骨を鍛え、家庭では子供のころから、嚙みごたえのある食べ物を食べる習慣を身につけることが大切だと提言されておられます。

 また「未来の日本人の顔」の中では、顎が細いことは若者にとっては格好の良いことかもしれないが、それは歯並びが悪くなり、歯の健康にとって良くないし、またあごの関節が未発達だと顎関節症になるリスクが高くなると警告しています。


 
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