2017年01月30日
日本人の歯が失われる最も残念な原因

 昨日(2017年1月29日)のブログで「日本人の歯が失われる残念なステップ その1」という事で書かせていただきましたが、もっと大切なことがあったので、今日書かせていただきます。

 

 日本人の歯が失われる最も残念な原因、それは定期的な歯科検診に行く習慣がないことです。欧米、特に米国では歯科医院は「歯の治療をしに行くところ」というよりも「お口の健康を保つところ」という意識が強く、なんでもなくても、特に不具合を感じているわけでもないのに定期的にチェックしてもらいに多くの方が通われています。

 日本では、歯の検診だけでなく、がん検診など全身の検診でも受診者が低い傾向になります。検診によって早期発見ができなければ、それだけ治療のリスク、より重度の治療のリスクも高まります。

 

 次に残念な原因が、不具合を感じてもすぐに歯科医院にかからないということです。たとえば、詰め物が取れても、すぐに来院すれば、その脱落した詰め物を使用する可能性が高いです。(これについては、また別の機会に詳しくお話しします。)

 脱落したものが、冠である場合、放置する期間が長ければ長いほど再装着することが難しくなります。

 最も問題なことは、放置していることで歯の神経の処置をしなくてはならなくことです。歯の神経をとれば、それだけ破折などの原因で抜歯の危険性が高くなるだけでなく、治療期間が長くなり、治療費も高価となることになります。

 

 ご自身の歯だけでなく、お金を失わない為にも、定期的な歯科健診に通われること。何か不具合を感じたら、すぐに来院されることをお勧めします。


 
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