2017年02月10日
歯医者嫌いにならないために 削らない、注射をしない歯科医療に興味がありますか?

 2017年2月5日に行われたMI World Symposium in Tokyoの中で、スペインのPatricia Gaton先生が「子供たちと良い関係が結ばれる診療ステップ」というタイトルで小児歯科におけるMI治療について講演されました。

 講演の内容についてご紹介する前にMIとは何かについてご説明したいと思います。

 

 MIとはMinimal Interventionの略で、「最低限の侵襲」と訳されることが多いことから、Googl検索でヒットする歯科医院のホームページ上を見ると「なるべく歯を削らない治療」と考えている歯科医の先生方が多いようですが、本来は「う蝕のマネージメント」であると愛知学院歯学部の富士谷盛興先生は、文献の中で説明されています。(http://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol41/p064.pdf 文中のMI( Minimal Intervention)について参照)

 

 欧米ではむし歯が出来てからよりむし歯ができる前の予防に重点が置かれています。今回のシンポジウムの中で、あるヨーロッパの先生が「ヨーロッパの歯科治療費はアメリカの五分の一くらい」という発言をされましたが、日本の歯科治療費はヨーロッパの四分の一から十分の一くらい、逆に言うと欧米の歯科治療費は日本の四倍から五十倍くらいなので、治療する前に歯科医院に行こうとする意志が強く患者さんに働いているという側面も否めません。

 

 さて「削らない 注射をしない歯科医療」を実現しようとしたら、子供さんが小さなうちから、それこそ歯が生えそろう前から歯科医院で予防に努める必要があります。

 下記にGaton先生が親御さん向けに配布しているパンフレットが書かれたページのアドレスを添付しておきます。そこには「Pain‐Free Drill‐Free」つまり「痛みなし、ドリル無し」と書かれています。

http://www.gceurope.com/pid/123/leaflet/en_Dentonauts_-_Patient_Leaflet.pdf

 あなたはそのような歯科医療に興味がおありですか?


 
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