2017年06月28日
「跳び箱に手をつき骨折する子ども」口にも異変が起きている

 「跳び箱に手をつき骨折する子ども」柴田輝明著ポプラ社という書籍があります。

 その中には「体育座り」が出来ない子や、床掃除で直線の雑巾がけをしていた中学生男子が、腕で体を支えきれず、つんのめった状態で、顔から床に激突して前歯を折ってしまった。あるいは跳び箱で両腕をついて骨折してしまったなど、様々な症例が紹介されています。

 これらの原因として柴田先生は著書の中で「生活習慣の大きな変化による運動不足が原因で筋肉が鍛えられず」という事を書かれています。

 

 実は同じ変化が子供の口の中にも起きているのではないでしょうか。

 

 それは今年の春の中学校における歯科検診でした。口が大きく開けない、口を閉じた時と「イー」と言った時の口角の変化が乏しい、口を開けた時に真っ直ぐに開かず、どちらか片方にずれてします子が多いように感じました。

 歯科検診が終わって保健の先生とお話をしたとき「そう言えば最近口をもごもごさせてしゃべる子が多い気がする。」とのことでした。

 そして先日幼稚園の歯科検診があったのですが、その時二人の児童が明らかにあごの動きが変でした。

 その原因が何なのかは詳しいことは分かりません。頬杖をつくといったことがあるのかもしれません。

 ただ最近の子供たちは、昔に比べて柔らかいものを食べる傾向にあります。それだけあごの筋肉が鍛えられないことになります。また孤食といって、子供だけで食べるといったことも増えているとも聞きます。

 つまり、以前なら噛むという自然に出来ていた動作が、出来なくなってきているのではないかということです。

 これを読まれている方は、様々な背景をお持ちになっているので、具体的なこと、こうしなさいということはできませんが「あいうべ体操」というのは、一つの参考になるのではと思っています。


 
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