2017年08月13日
インプラントorインダイレクトボンディングブリッジ Part1

 患者さんからよく聞かれる質問に「どの位持つんですか?」というものがあります。この質問はお答えするのに大変難しいです。なぜなら、一人一人の患者さんの持っておられるリスクが異なるからです。

 ただ一つ言えるのは、患者さんがご自分の歯を保つためにどれだけ努力するかが一番のポイントになります。

 スウェーデンのイエテボリ大学で学ばれた宮下裕志先生が、Doctorbookという所でビデオ講演をされています。

 その中でアクセルソン先生がカールスタットで行われた疫学調査を紹介しています。

 

 調査を始める前に、対象となる地域住民に対し、しっかりと治療を行い、オーバーハングといって詰め物の端が合っていないものは修正されました。

 その上で検診群と予防法を行ったグループの2群に分け追跡調査を行いました。

 その結果年に1度検診を受けるより、徹底的な予防法を行った方が効果があるという報告が示されました。また健康な歯面より二次カリエスといって治療した歯の方が悪くなるという結果も報告されています。

 

 この事は何を意味するかというと、治療方法より予防法を身につけた方が有効ということです。

 日本では検診を受けない方の方が多いので、もっと悪化してしまう可能性が強いです。もしあなたが治療だけして後は放っておくならいつか必ずダメになってしまうということです。

 


 
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