2017年09月05日
コンポジットレジンを詰めて痛みが出るという事

 コンポジットレジン修復を行った歯が痛むという事は、ここ10年で一人くらいだと思うが、以前はもっと多かったと思います。

 特に私が勤めていた頃は象牙質に接着する材料が開発されていなかったので、細心の注意を払っても、微小漏洩といって僅かな隙間から細菌が入り込んで痛みを生じることがたまにありました。

 現在はコンポジットレジンにおける接着技術が大幅に進歩しているので、痛みの原因がその材料にあるということはありません。

 その責任は術者側にある場合がほとんどだと思います。(ただむし歯の穴が大きく、事前に術者から痛みが出る可能性を伝えられた場合は除きます。歯の神経をとるとどうしても歯が欠けたり、折れたりしやすくなるのです。だから私も含め多くの歯科医は出来るだけ歯の神経を残そうと試みます。)

 現在私が最も気をつけているのが、微小漏洩です。材料の進歩が進んでも、扱う人の操作によって微小漏洩は起きやすくなります。

 また微小漏洩を起こさないような事前の準備も大切です。

 

 このように細心の注意を払って臨むことで患者さんに、長期的に安定した治療を提供することができると考え日々努めています。

 ただ患者さんにも定期的に来院していただき、プラークコントロールなどのチェックも大切ですのでよろしくお願い致します。


 
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