2017年09月28日
より良いコンポジットレジン修復のために必要なこと

 私はコンポジットレジン修復は大変すばらしい治療法の一つだと考えています。

 

 その一つは直接修復、つまりむし歯の治療をした、その日のうちに詰め終わるということです。その点間接修復では型をとって別の日に詰めることになるので、1週間くらいの間に詰めなけれがならないという制約が出てきます。つまり予定があまり立てられないという患者さんには向いていません。あまり長期にわたり放置しておくと感染の危険性や歯が移動してせっかく製作した詰め物が合わなかったり、出来てきた詰め物が高くて調整に時間がかかったりします。

 二番目はむし歯の部分だけを削るだけなので、あまり痛くなく麻酔をしなくてもいいケースが多くなることです。(痛みに対する感受性が強い人は麻酔の必要があります。)インレーといって金属の詰め物をする場合は取れにくくするため、健全な歯の部分も削らなくてはならないため、大きく削ることとなり、治療後に痛みが出たり、しみたりすることがあります。

 三番目は色です。インレーでは銀色などの金属色が出るために審美的に気にする人には不向きです。その点コンポジットレジンは歯とほぼ同じ色が出せるので違和感が少ないです。

 

 さてこのように素晴らしいコンポジットレジン修復ですが、やはり基礎的で基本的な処置を怠ると、痛みが出たり、すぐ取れたりということになります。コンポジットレジン修復でいろいろなトラブルが起きるという先生はこの部分がおろそかになっているのではないでしょうか?

 私は長期的で安定し、審美性に富んだダイレクトボンディング治療を著名な先生方からセミナー等で学んでいますが、その技術と知識は保険診療におけるコンポジットレジン修復にも活かされています。

 また常にいろいろな書物を通し日々研鑽に努めています。

2017092808501427665.jpg

 
ボットからトラックバックURLを保護しています