2017.08.2214:13

 ダイレクトボンディングで行う前歯の隙間を閉じ方法、あるいは小さな歯の形態修正ではエナメル質の表面をほんの僅か削るだけです。削るというより表面をこするくらいの感覚です。

 変色歯といわれる色の変わった歯を、もっと白くしたい場合には本来の歯の色を遮断する層を積層するために、少し厚めに歯を削りますが、それでもエナメル質内にとどめます。

 なぜかというとエナメル質は天然の防御層なのです。

 

 むし歯の進行にによって、メタルボンドなどの陶器の歯を入れる場合、天然歯の色の再現のためやむを得ず、象牙質内まで歯を削らなくてはなりません。

 象牙質はエナメル質に比べ、プラークの作り出す酸に対して耐性が低いので、それだけむし歯になりやすいですし、また神経のある歯を削る場合は痛みを生じるので、麻酔をしたり、また感染がおこりにくいように仮歯を入れるなどの十分な処置が必要となります。

 

 ダイレクトボンディングは、エナメル質を守り、また表層のみ削るためほとんど痛みも感じない、身体にやさしい審美歯科治療です。

 


 

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2017.08.2107:23

 インプラントとインダイレクトボンディングブリッジを比べた場合、どちらがとれやすいかという問題があります。

 同じ接着材を使った場合、インプラントの方が冠形態ですっぽり被せるので、抵抗が大きく取れにくいということは言えます。

 ただ理論上はインダイレクトボンディングブリッジに使用する接着材は化学的にくっつくので、それ以前に用いられていた歯科用セメントに比べて取れにくいとされています。

 実験室内で行われた試験でも、そのことは証明されています。しかし実験室と口の中では大きく違う点が一つあります。それは湿度、湿り気です。

 口の中には唾液があります。歯の表面が唾液にさらされると接着効果が下がってしまうのです。

 左下に写っている写真、小さくて見にくいかもしれませんが、歯の周りで緑色に見えているのはラバーダムというゴムです。それにによって唾液の侵入を防いでいるのです。

 またインダイレクトボンディングブリッジをセットするまでに、仮歯を装着しておくのですが、その際に使用する歯科用セメントも、接着材の効果を低くしてしまうので、セット前にある種の薬剤を使い、接着面を丁寧にクリーニングしておく必要もあります。

 このようにインダイレクトボンディングブリッジを行うに際しては各ステップごとに細かな配慮が必要となります。

 新村歯科医院では細部に配慮し、皆様のお口の健康維持に努めています。

 

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2017.08.1504:43

 インプラントとインダイレクトボンディングブリッジをその手法の違いや材料のみによって、どちらが長持ちするかは、あまり意味がないと思われます。

 例えばインプラントなら10年持つが、インダイレクトボンディングブリッジでは5年しか持たない等圧倒的な違いはないと思われます。

 それより大切なことは患者さんと歯科医院が協力して行う予防法の確立です。一般的な歯科医院(これはスウェーデン等の欧米先進国でも同じ)での抜歯の主な原因はむし歯と歯周病です。しかし予防法が確立され、そして継続することによって、これらのことは起こらないという調査結果(カールスタットにおける疫学調査)がスウェーデンのアクセルソン先生らによって明らかにされています。

 

 しかしそれだけ徹底した予防法を確立しても、抜歯のケースが残りました。そしてそれは、歯の破折あるいは歯の根の破折でした。

 宮下裕志先生のビデオ講義では、その原因について取り上げていませんでしたが、私は歯にかかるストレス、またはかみ合わせの問題と考えています。

 これはアメリカの歯科医であるピーター・ドーソン先生からの教えです。ドーソン先生のテキストにも書かれているのですが、むし歯や歯周病にもこのかみ合わせの問題が関与しています。

 もし抜歯された歯の原因が、かみ合わせだとしたら、そこにインプラントを入れたらどうなるのでしょう?また同じ運命をたどるのではないでしょうか?

 だとしたらブリッジにしてストレスの分散を図った方が、より長持ちするのではないでしょうか?

 もちろんインダイレクトボンディングブリッジにしても、ストレスはかかり続けますから、破折ということは起きる可能性があります。しかし定期的な来院によって小規模の修正で十分対応が可能です。

 でもインプラントは骨にストレスがかかり、骨に問題が生じてしまうので、より大きな問題が残ります。

 新村歯科医院では中間歯欠損といって歯を抜いた前後に他の歯が残っている場合はブリッジをお勧めしています。

 インプラントは奥にブリッジの土台になる歯がない場合にお勧めしています。


 

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2017.08.1317:24

 患者さんからよく聞かれる質問に「どの位持つんですか?」というものがあります。この質問はお答えするのに大変難しいです。なぜなら、一人一人の患者さんの持っておられるリスクが異なるからです。

 ただ一つ言えるのは、患者さんがご自分の歯を保つためにどれだけ努力するかが一番のポイントになります。

 スウェーデンのイエテボリ大学で学ばれた宮下裕志先生が、Doctorbookという所でビデオ講演をされています。

 その中でアクセルソン先生がカールスタットで行われた疫学調査を紹介しています。

 

 調査を始める前に、対象となる地域住民に対し、しっかりと治療を行い、オーバーハングといって詰め物の端が合っていないものは修正されました。

 その上で検診群と予防法を行ったグループの2群に分け追跡調査を行いました。

 その結果年に1度検診を受けるより、徹底的な予防法を行った方が効果があるという報告が示されました。また健康な歯面より二次カリエスといって治療した歯の方が悪くなるという結果も報告されています。

 

 この事は何を意味するかというと、治療方法より予防法を身につけた方が有効ということです。

 日本では検診を受けない方の方が多いので、もっと悪化してしまう可能性が強いです。もしあなたが治療だけして後は放っておくならいつか必ずダメになってしまうということです。

 


 

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2017.08.0916:33

 何かの理由で奥歯を失った場合、治す方法として今までは入れ歯、ブリッジ、インプラントの三つの方法しかありませんでした。

 

 現在は、それに加えてインダイレクトボンディングブリッジという方法があります。

 

 この方法については今年の2月におこなわれた、株式会社GC主催による「MI World Symposium in Tokyo」で講演されたIvana Miletic先生の「生物学的観点からのMI修復・補綴処置」の中で紹介されました。

 講演終了後の休み時間にIvana先生に直接質問し、治療上の要点をお聞きすることができました。

 この度ようやく患者さんからブログ上にアップしてもよいとの許可をいただいたので、下記に写真を紹介します。

 この方法で行うと、歯を削る部分が大変少なくて済みます。しかも見た目もきれいです。この患者さんのレントゲン写真もアップしておきましたが、従来詰めてあったところを削り中に補強としての特殊な樹脂を埋め込むスペース分だけ、少し削っています。

 ご興味のある方は0263−88−7418 新村歯科医院まで「インダイレクトボンディングブリッジについて相談したい。」とお電話ください。

 

 

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2017.08.0803:56

 今回のブログは子育てが終わった女性向けに書いてありますが、その世代の方はインターネットで情報を得るという事はあまりないかもしれません。

 ですから「最近お母さん、なんだか年取ったなあ」と気にされている娘さんや息子さんにも読んでほしいと思います。むしろそちらの方が多いかもしれません。

 

 お母さん(もしくはあなた自身)が年取ったなあと感じるのは、疲れやすさですか?元気のなさですか?

 今回はそんな症状を気にされている方へ書いてみたいと思います。

 

 あなたは以下の質問にあてはまりますか?(娘さん、息子さんでしたら、お母さんにそれとなく聞いてみてください。)

 

口元のしわが気になる。

昔好きだったものを食べなくなった。

食べ物が引っかかりやすくなった。

歯がぐらぐらして物が食べづらくなったと感じる。

入れ歯で食べづらい。

入れ歯が合わない。

噛むと痛い歯がある。

 

 このような症状のうちどれか一つでも当てはまることがあったら、あなたの疲れやすさや元気が出ない原因は、お口にあるかもしれません。

 ヒトは口からものを食べ、十分にかんでから胃に送ることで栄養分が吸収されやすくなり、エネルギーとなるからです。しっかりかめなければ活力もでません。

 子育てが終わっても忙しい毎日が続きますが、ご自身の健康のためにも、また若さを保つためにもお口の健康見直してみませんか?

 

 新村歯科医院ではカウンセリング(歯科相談)も行っています。

 

 


 

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2017.08.0107:37

 以前のブログで取り上げましたように、私が本格的にMI修復に取り組み始めたのは2006年からでした。国際歯科連盟(FDI)のPolicy Statementが発表されたのが2002年ですから、4年も遅れているわけです。

 Statementの発表後、日本の歯科雑誌に、よく特集が組まれ症例が掲載されていたのですが、それを見た時の正直な感想は「パッチワーク」つぎはぎ診療というイメージでした。

 取れた詰め物の端が合っていなかったら、「きちっと合った詰め物を作り直す」それがよいと考えていました。ただその考え方は古い時代の「正しさ」だったのです。歯の神経を守るというMIの精神を十分に理解していなかったと今では思っています。

 

 そして、もう一つ。こちらの方がより強い理由だったのですが、当時他の歯科医院で、奥歯にコンポジットレジンという白い合成樹脂を詰めた症例で、上から見ただけでは分からないが、レントゲン撮影を行うと、詰め物の下で虫歯になっているものが多かったのです。

 当時私はそれをコンポジットレジンという材料の強度不足と考えていました。しかし多くの文献を読み、またセミナーに参加することでわかったのは、詰め物の下にむし歯が出来てしまうのは、材料のせいではなく、術者つまり歯科医師のテクニックエラーによるものだということでした。

 それ以来各ステップに細心の注意を払いながら、MI修復に取り組んでいます。

 

 


 

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2017.07.3117:16

 私が本格的にMI修復に取り組んだのは2006年に当時所属していたスタディグループの勉強会が東京で開催された時から始まります。

 その時見たスライドがあまりに衝撃的だったからです。そのスライドと同じ内容のものを下にアップしました。(猪越重久のMI臨床 接着性コンポジットレジン充填修復 デンタルダイヤモンド社から 新潟大学福島正義先生の厚意によりとの注あり)

 

 赤い色素が見えると思います。健全象牙質に切り込んだ形成という矢印の部位は、色素が歯髄ー歯の神経ーに到達しています。一方感染象牙質のみ削除という矢印の部分は、一部に赤い色素がみられるものの歯髄には到達していません。

 これにはどのような意味があるのでしょうか?インレー修復では、その詰め物が取れないようにするため、どうしても健全歯質まで削らなくてはなりません。その多くは健全象牙質まで削ることになります。色素が歯髄まで浸透しているという事は、むし歯菌も侵入する可能性があるということです。歯髄が感染し炎症を起こし、後に歯が痛くなる可能性が高まるということです。

 またインレー修復は、間接法といって、型をとって後日詰める手法です。その間も感染の危険性があるということです。もちろん新村歯科医院では、インレー修復を行う場合は歯の表面をコーティングして、感染対策をしていますが、それでも危険性がないわけではありません。

 しかしMI修復の場合は、感染した部分しか削りません。したがって歯髄まで菌が侵入する危険度はかなり軽減されますし、その日のうちに詰めてしまうので、インレー修復に比べれば、危険性はほとんどないと言っていいくらいです。

 もちろんMI修復で、樹脂による充填を行うと見た目も自然観があります。しかし最も大切な事は歯の神経を守り、再治療の危険性を少なくするという点だと考えています。

 

 新村歯科医院では、以上の理由で再治療を除き、ほとんどインレー修復を行うことはなくなりました。

 

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2017.07.2906:24

 歯に詰めた詰め物や被せ物が取れてもすぐに来院されない患者さんがいらっしゃいます。

 でもそれは大変危険な行為です。なぜなら取れた詰め物の表面、被せ物の表面は固いエナメル質という組織ではなく、象牙質という組織が露出しているからです。

 象牙質はエナメル質に比べ柔らかで、また虫歯も進みやすいです。しかもすでに歯の表面を削っているので、神経までの距離も短くなっており、神経の処置をする危険性が強くなっています。

 単に詰め物や被せ物を作り直すだけなら、2回か3回の通院で済みますが、神経の治療をするとなると一か月以上かかるケースも多くなります。さらに歯の神経をとると、それは「枯れ木」と同じ、歯の破折や歯の根の破折などを招きやすくなり、抜歯の危険性が増大します。歯の神経の治療をするという事、歯の神経をとるという事は、歯の命を奪ってしまうことと同じだと考えてください。(もちろん歯の神経をやむを得ずとることもあります。)

 その他、時間が経てば経つほど、反対側の歯や両側の歯の移動が起こり、詰め物や被せ物が合いにくくなります。

 詰め物、被せ物を作り直すために、また歯を削る必要性が出てきたら、それだけ神経の治療をする可能性が増してきます。そして神経の治療をするという事は、それだけ抜歯の危険性も増すということです。

 

 もし、詰め物や被せ物が取れたら、それをビニール袋かプラスチックケースなどに保管し、早めにご来院ください。(ティッシュにくるんでもよいのですが、ご家族やほかの人にごみと間違えられて捨てられる場合があります。)

 取れた詰め物や被せ物は決して捨てたりしないでください。新村歯科医院では、詰め物や被せ物の一部があっていなくても、その部分だけ合成樹脂で補修して、なるべく再製はしないようにしています。それは先の書きましたように、削れば削るほど、神経をとる危険度が増すためです。

 嫌いな歯科治療かもしれませんが、それを少なくするためにも、早期にご来院いただくことをお勧めします。


 

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2017.04.2406:46

 4月23日のTBS系「健康カプセル ゲンキの時間」で「天気痛」という病気が取り上げられました。

 これに関連して歯周病が天気と関係あるという内容のことが放送されたので、そんなことがあるのだろうかとGoogleで調べたところ、岡山大学の森田教授らのチームのことが載った記事があったのでご紹介します。詳しくは下記をクリックしてご覧ください。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27H0L_X20C16A2CR8000/

 

 ただ歯周病による腫れや痛みは、病気が中等度以上に進行した場合に見られるものなので、そこまで進行しないうちに、歯科医院を受診し、また慢性の病気であるので、定期的なチェックを怠らないようにすることが重要だと思われます。


 

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