2017年02月13日
Bio-Emukation 究極の審美歯科治療 再び世界のトップに学ぶ

 2017年2月12日、東京竹橋にあるTKPガーデンシティー竹橋において株式会社トクヤマデンタル主催の「Tokuyama Dental Special Seminar by Bio-Emulation」が開催され参加してきました。

 日本からは前回GC主催のBio-Emulation Seminarでも講師を務められた青島徹児先生、二宮佑介先生の講演、また海外の講師として、Bio-Emulationのファウンダーのお一人でありギリシャでご開業されているDr.Panaghiotes Bazosとブラジルでご開業されているBio-EmulationメンバーのDr.Leandro Pereiraの講演とデモがありました。

 前回のGCでのセミナーに比べ時間的に溶融があったので、Dr.BazosとDr.Pereiraに個人的に質問ができ、またBio-Emulation Seminarは二度目のこともあり、より理解を深めることができました。

 

 詳細についてはまた後日ご報告いたします。


 
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2017年02月11日
世界標準の歯科医療 「痛みなし、注射なし」の歯科治療を受けたいと思いませんか?

 ブログをチェックして頂きありがとうございます。

 

 ただ残念なことですが、すでに「むし歯で大きな穴が開いている」「以前からズキズキ痛んでいる」などの症状のある方は、麻酔注射なしで、痛みを感ずることなく治療することはできません。

 しかしごく初期であれば、麻酔注射をすることなく、削る部分もごく小さな範囲で済ませることは可能です。

 

 いまだに多くの患者さんが「あの削るときのキーンという音が嫌だ」「麻酔の注射が痛い!」などの理由で歯科医院を受診することをためらっておられます。

 今世界ではMI(Minimal Intervention)というお口の中をしっかりマネジメントしていくことにより、むし歯を防ぎ、またできてしまったむし歯も低侵襲な(なるべく歯を削ることなく)治療を行い、痛みや不快感を軽減することに成功しています。

 あえてマネジメントという英語を使いましたが、「管理」という言葉を使っては歯科医師及び歯科医院側が一方的に患者さんをコントロールしていくように勘違いされかねないと思ったからです。

 MI治療を行っていくうえで最も大切なことは、患者さん自身に自分の口の健康を守るために積極的に参加していただくことです。

 残念なことに「歯科恐怖症」の多くの方が、いまだに「歯科治療は痛いものだ」「不快なものだ」と思うか、また子供時代の恐怖体験にとらわれ、治療時期を遅らせているために、かえって注射をし、最悪な場合は歯の神経の処置のために長期間通院したり、抜歯をする結果となっています。

 もちろんMI治療(低侵襲な歯科治療)は、健康なお口の方や初期のむし歯の方たちの為だけのものではありません。

 すでに歯が抜けている、あるいは歯周病が進行している方でも、しっかりとした診断のもとに、いくつかの選択肢の中から低侵襲な治療法を選択していただくということも含んでいます。

 あなたはそのような歯科治療を受けたいと思いませんか?


 
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2017年02月10日
歯医者嫌いにならないために 削らない、注射をしない歯科医療に興味がありますか?

 2017年2月5日に行われたMI World Symposium in Tokyoの中で、スペインのPatricia Gaton先生が「子供たちと良い関係が結ばれる診療ステップ」というタイトルで小児歯科におけるMI治療について講演されました。

 講演の内容についてご紹介する前にMIとは何かについてご説明したいと思います。

 

 MIとはMinimal Interventionの略で、「最低限の侵襲」と訳されることが多いことから、Googl検索でヒットする歯科医院のホームページ上を見ると「なるべく歯を削らない治療」と考えている歯科医の先生方が多いようですが、本来は「う蝕のマネージメント」であると愛知学院歯学部の富士谷盛興先生は、文献の中で説明されています。(http://www.icd-japan.gr.jp/pub/vol41/p064.pdf 文中のMI( Minimal Intervention)について参照)

 

 欧米ではむし歯が出来てからよりむし歯ができる前の予防に重点が置かれています。今回のシンポジウムの中で、あるヨーロッパの先生が「ヨーロッパの歯科治療費はアメリカの五分の一くらい」という発言をされましたが、日本の歯科治療費はヨーロッパの四分の一から十分の一くらい、逆に言うと欧米の歯科治療費は日本の四倍から五十倍くらいなので、治療する前に歯科医院に行こうとする意志が強く患者さんに働いているという側面も否めません。

 

 さて「削らない 注射をしない歯科医療」を実現しようとしたら、子供さんが小さなうちから、それこそ歯が生えそろう前から歯科医院で予防に努める必要があります。

 下記にGaton先生が親御さん向けに配布しているパンフレットが書かれたページのアドレスを添付しておきます。そこには「Pain‐Free Drill‐Free」つまり「痛みなし、ドリル無し」と書かれています。

http://www.gceurope.com/pid/123/leaflet/en_Dentonauts_-_Patient_Leaflet.pdf

 あなたはそのような歯科医療に興味がおありですか?


 
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2011年06月27日
あなたの命を守る!がん発見最前線 カラダのキモチより
 6月26日日曜日朝7時から「あなたの命を守る!がん発見最前線」と題して、がん検診などについて放送された。
 がん検診では、場合によると10万円くらいかかるものがあるそうで、それを聞いた出演者の中からは「えー」という驚きの声が上がった。
 司会の三宅裕司さんの「検査だけで10万もかかるんですか」という質問に対し、医師ががんになって治療を受けると場合によっては、1000万単位のお金がかかることもあるという発言をされていた。そして、日本人と外国人の検査に対する受け止め方の違いについてもコメントしていた。それによると、外国人は検査で何も見つからないとよかったと思い、また仮にがんが発見されても初期でよかった。つまりどちらの場合でもHappy,Happyなのに対し、日本人は何もないとがっかりし(10万も払ってなんでもないのが分かっただけで損をしたと感じ)、仮にがんが発見されるとガックリくるのだそうだ。

 昨年市民タイムス紙で、松本市の大腸がん検診の受診者が少ないということが報道されたが、これなども日本人のメンタリティーによる所が多いと思われる。しかし、予防管理(検診も含めて)はローリスク・ハイリターンの最大の投資であると思われる。(10万払って1000万以上の損失を防げるのだから)

 さて、歯科治療の場合、命に直結するものは、口腔がんを除けばないし、また治療費についても、1000万単位のお金がかかることはない。しかし、岐阜医療短期大学の調査で、患者さんたちは永久歯28本の価値を972万円と答えている。それはあなたが「笑ったり、食事や会話を楽しむ」あなた自身の人生の価値である。
 歯科医院の内科的なかかり方をする事によって、あなたは、自分の人生の価値を高めることができるのだ。それでも、痛くなったら行くという、今までの習慣を続けるのだろうか?

 
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2011年01月31日
日米歯科事情
 2回目か、3回目かにパンキーインスティチュートに行った際、主任教授であるDr.Beckerがアメリカの先生たちはデンタルドックを「3時間以上の時間をかけ、たった3万円にしかならない検査をしなければならないのか」となかなかやりたがらない傾向にあるというようなお話をされた。
 一方日本の先生は3万円もの検査費用の話を患者さんにして受け入れてもらえるのだろうかと思っている傾向が強い。

 昨日日曜日は休みだったので半日近くテレビを見て過した。
 あるテレビ番組の中でタレントが「こいつ(自分の弟)がアメリカに留学に行っていて、歯科治療のために、わざわざ日本に帰ってきた。馬鹿じゃないかと思った」と語っていたが、アメリカの歯科治療費のことを考えると、治療内容と治療する歯の数にもよるが、往復の飛行機代の方が安い場合がある。
 初めてアメリカに行った時、日本人のガイドがついてマイアミ観光をしたが、その際ガイドが「アメリカの歯科治療費は高く、抜くにも10万円くらいかかるので潜りの歯医者にやってもらった」という話をした。
 そのくらいアメリカの治療費は高額であるので、多くのアメリカ人は予防に熱心で歯が悪くならないように歯科医院に通院している人も多い。
 そこに行くと日本では治療費が欧米に比べ非常に安いので、未だに歯科医院は悪くなっていくところと思い込んでいる人が多い。また予防は保険の適応外であるので、予防に費用をかけるより、悪くなってから治療すればいいと思っている人も多い。
 患者さんは歯科治療のことを「痛いし、長くかかるからいや」と言っている。もし予防にシフトしたら、痛くもないし治療期間も短くてすむ。その事にお金をかけるのは無駄なことだろうか?

 
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2011年01月19日
予防歯科とは痛くない治療の事です
 歯の予防というと皆さん、歯を磨きましょうとか甘いものは避けましょうといった事をイメージされると思います。あなたもそのように思っていませんでしたか?
 それは一次予防の事です。例えばインフルエンザであれば、マスクをしましょうとか、手洗い、うがいをよくしましょうといった事です。
 予防には一次予防、二次予防、三次予防の三段階があります。昨日お話ししたコンポジットレジン修復は主に二次予防で効果を発揮する治療です。(コンポジットレジン修復には見た目を改善する治療もあります。)つまり病気を早期に発見し、早期の段階で処置を行うという事です。
 多くの方が、注射や歯を削るなど痛みをイメージされ歯科医院に行く事をためらいます。また日本では、欧米諸国のように歯科医院は悪くならないためにいくところという考え方を持っておられる人が少ないので、痛くなってからなど自覚症状を覚えてから歯科医院へ訪れるので、どうしても麻酔のための注射をしたり、場合によっては神経をとるといった処置が必要となり、長期に通う事となります。
 もしあなたが痛くない治療をお望みなら、何も症状を感じていない今歯科医院に行く事をお薦めします。ただ、予防歯科を行っている歯科医院を選んでください。場合によっては、アーここに虫歯がありますといってその場で歯を削られてしまう事があるかもしれません。
 予防歯科に努めている歯科医院では、はじめにレントゲンを撮ったり、お口の写真を撮るなどして、次回にそれらの資料をもとにあなたに詳しく説明をします。ごく小さなムシ歯では適切なセルフケアとプロフェッショナルケアを行う事によって歯を削る事なく経過をみていくこともできますし、またそれより少し進んだムシ歯では専用の削る器具を使って、コンポジットレジン修復を行う事により、麻酔をする事なく痛みを感じないで治療を終了する事も出来るのです。(痛みの感覚には個人差があるので、かなりの痛がりの方には麻酔をする事があります。)
 新村歯科医院では、お口の健康度を数値化し、それを患者さんに提示し、理解を深めていただいた上で、お口の健康度のアップに努めています。そして一度作り上げた健康を維持していくために定期的に通院していく事をお薦めしています。それは歯科医院の''内科的''なかかり方です。それらすべてが予防歯科です。だから予防的に歯科医院を利用すれば、あなたが嫌いな''痛い治療''を限りなく避ける事が出来るのです。

 
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2010年12月30日
平均寿命 健康寿命 そして快適健康寿命
 健康寿命についてWikipediaでは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間の事であり、WHOが2000年に公表したとある。
 このような言葉が公表された背景としては、医療や経済などの発達により、治療技術の向上、衛生環境の整備、栄養状態の改善などの結果寿命が伸び、単に生命の長さを求めるのでなく、クオリティーオブライフという言葉に示されるように、その質が求められるようになったという事が考えられる。
 日本人の健康寿命は2004年で男性72.3歳 女性77.7歳(WHO保健レポート)である。2004年の平均寿命は男性78.64歳 女性85.59歳であるから、男性で6.34歳 女性で7.89歳の差がある事になる。PPK(ピンピンコロリ)という言葉があるが、なるべくこの差が少なく、元気で生活していてある日ぽっくりというのが私の希望である。皆さんはどうであろうか?

 ここで歯および口の健康について考えてみたい。日歯広報12月15日号に「20本以上の歯 75〜84歳で26.8% 5年間で3.8%増」という見出しの記事が紹介されており、文中に70歳以上で29.6% 60歳代では64.1% 50歳代では80.9% 40歳代では93.8%でいずれの年代においてもポイントが上昇していると記されている。

 8020(ハチマルニイマル)という言葉は1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本の歯を残そう」という運動である。これは20本以上の歯があれば食生活が満足して行われるという事に由来している。
 食べるという事は現在では単に生存という事だけではなく楽しみのひとつにもなっている。また歯の存在は若さ、美しさの象徴であり、また歯周病が糖尿病や心臓、血管系などの全身の病気にも深く関係しているともいわれており、加えて20本以上のある人ではそうでない人に比べて医療費が安くすむという調査結果も発表されている。
 このように口の健康は、快適な生活を営む上においてなくてはならないものである。20本以上歯が残っている事を、仮に快適指数あるいは快適健康寿命と呼んでみる。そうすると70歳以上では約7割の人々が快適指数あるいは快適健康寿命に達していないという事であり、60歳代でも約4割の人々が不具合を感じながら生活を送っているという事である。

 平均寿命は昭和22年(1947年)では男性50.06% 女性53.96%で、この時代であれば、あまり歯の健康について云々する必要はなかったかもしれぬ。しかしながら平均寿命がどんどん伸びていく状況においてはどうであろうか?
 男女ともに平均寿命が70歳を超えたのが、昭和46年(1971年)で、男性70.17歳 女性75.58歳である。この時代から快適健康寿命は危機を迎える。8020運動が始まった1989年では男性75.91歳 女性81.77歳であり、平成21年(2009年)では男性79.59歳 女性86.44歳である。快適健康寿命が保たれているのが50歳代(59歳まで)だとしたら、1971年で男性11.17歳 女性16.58歳 1989年で男性16.91歳 女性22.77歳 2009年では男性20.59歳 女性27.44歳と差が開くばかりである。
 マスコミでは盛んに不況の事が伝えられ、将来に対する不安を持つ人々が多いと報道されているが、戦後間もない昭和22年から比べれば、はるかに経済は発展し、生活を楽しめるようになってきている。
 そうであればこそ、日本の歯科医療は現在のような治療中心のものから健康中心へと大きく変革していく必要がある。そうでなければ多くの国民からの支持は得られないであろう。
 

 
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2010年12月23日
新しい予防歯科の取り組み「最新3DS環境 う蝕ステージ ペリオステージ」
 私はこのブログで予防歯科の大切さを説き、また自分でもそれについて取り組んできたつもりである。しかしながら、予防歯科の考え方もやはり歯科学の進歩とともに、以前とはまったく異なったものになりつつあるという事を「最新3DS環境 う蝕ステージ ペリオステージ」を読んで実感した。
 この本は、花田信弘著「オトナこそ歯が命」を読んで、もう一度3DS療法について勉強し直そうと思い、ネットで調べ購入したものである。
 「最新3DS環境 う蝕ステージ ペリオステージ」のP33 第2章 歯周病篇に「プロービングに代表される歯周組織(形態)検査は、臨床症状がなくても実施する機会が多いので一見、予防目的の検査と思いがちですが、歯周ポケット、出血点、歯の動揺などを検出するので、疾患進行度の状況(疾病発見/Case finding)を目的としています。う蝕症と対比させれば、''歯周ポケット検出''は、''う窩の発見''に相当します。」と書かれており、また3DS療法の前提として行われる各種歯周病臨床検査は「歯周ポケット形成に至るまでの過程の検出(リスク発見/Risk finding)が可能です。」とも記されています。
(一般の方へ:プロービングとは歯周病の検査に用いる金属製の細い棒状のものにメモリがついたものです)
 今までの予防がムシ歯や歯周疾患の早期発見、早期治療を目的とした二次予防(新庄文明先生著 成人歯科保健 医歯薬出版P40参照)であったのに対し、3DS療法の考え方は疾病そのものを防ぐ一次予防であると言え、一般の方がイメージしている予防そのものであるといえる。
 3DS療法に関しては予防処置であるので、疾病の治療を目的とする健康保険は使えない。しかしながら、これを行う事によって、よりリスクの高い神経の処置や歯周外科処置、インプラントを回避できる。
 本書の中で口腔外科出身の著者は、研修医時代に歯根嚢胞を摘出して、大きな充実感を得た記憶があるが、これは誤りで、う蝕が充分制御されている体勢下では、進行した歯根嚢胞など、大変まれな進行症例になると記しています。神経の処置、歯周外科および抜歯や義歯、インプラントはう蝕や歯周病が制御されていれば起こりえない処置なのです。
 この事を多くの人々にこのブログを通じ訴えていくとともに、う蝕や歯周病を完全に予防するための健康ステーションとしての体制作りに努めていきたいと思います。

 
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2010年12月22日
新しい予防歯科の概念とあり方
 今朝のブログでコピーという事について書かせていただきましたが、予防歯科に取り組んでいる先生の中には、商業主義的イメージを抱かれた方がいらっしゃるのではないかとの懸念があったので補足しておきたいと思います。
 もとよりそのような誤解を抱かれたとしたら、私の不徳のいたす所です。
 著者の先生にはそのような気持ちがあってコピーという言葉を使われた訳ではありません。また私としても本当に大切な予防歯科という考え方をどうしたら多くの人々に理解していただき、そして悪くなったらいくのではなく、悪くならないようにいくという新しい歯科医院へのかかり方をしてもらうにはどうしたらいいか。どのような表現をしてもらったらより理解が深まるかとの考えで朝のブログを書かせていただきました。
 ご理解の程よろしくお願いいたします。

 
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2010年12月22日
予防歯科における言葉の力 メタボリックシンドロームから考える
 「最新3DS環境 う蝕ステージ ペリオステージ」武内博朗 早川浩生著 花田信弘監修 デンタルダイヤモンド社刊のなかで「近年''未病''の概念を普及させ、疾病を重症化させない対策が重視されています。生活習慣病を専門とする医科では、メタボリックシンドロームなる強力なコピーを国民に浸透させ予防に取り組んでいます。P13」と書かれています。
 このコピーという表現に大変驚きました。メタボリックシンドロームをコピーという観点から考えた事がなかったからです。
 コピーとは広告表現の事で有名なもののひとつに歯磨き会社の「芸能人は歯が命」というものがあり、その会社は他の歯磨き会社より高いペーストをかなり売り上げ、それだけで一部上場会社になったとも聞きます。このように表現ひとつで人々の行動に大きな影響を与えるのがコピーです。

 さて本書では「う蝕と歯周病を単に口腔の局所疾患と狭く捉えずに、肉眼で観察される高血糖状態、''血管疾患、成人病''などと認識したうえで、診療の中で生活習慣指導を取り入れると、さらに国民から評価されるかもしれません。」と書かれています。
 また従来の検診が早期発見、早期治療の考えで行われていたのに対し、これからはリスク発見とリスクコントロールのための定期検診に変えるよう再考の必要がある事などが書かれています。
 本書が届く、二日程前に来年の定期検診のはがきの内容をリスクコントロールのための検診と変えたばかりであったので、その事にも共感を覚えるとともにいかに患者さんに予防と定期検診の重要性を訴えるか。そのためにはどのようなコピーがいいか。年末年始の休みにしっかりと考えてみたいと思います。

 本書は3DSの事について書かれた本ですが、予防歯科に取り組む先生方に取っては多くの示唆を得られる本であると思います。2009年の7月発刊の本なので熱心な先生は既に購入されているかもしれませんが、より多くの先生に読んでもらいたいと思います。現在まだ1刷ですがさらに2刷3刷と増刷され、その事により多くの人々に安心して通ってもらえる歯科医院が増える事を願っています。 


 
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