2011年01月31日
日米歯科事情
 2回目か、3回目かにパンキーインスティチュートに行った際、主任教授であるDr.Beckerがアメリカの先生たちはデンタルドックを「3時間以上の時間をかけ、たった3万円にしかならない検査をしなければならないのか」となかなかやりたがらない傾向にあるというようなお話をされた。
 一方日本の先生は3万円もの検査費用の話を患者さんにして受け入れてもらえるのだろうかと思っている傾向が強い。

 昨日日曜日は休みだったので半日近くテレビを見て過した。
 あるテレビ番組の中でタレントが「こいつ(自分の弟)がアメリカに留学に行っていて、歯科治療のために、わざわざ日本に帰ってきた。馬鹿じゃないかと思った」と語っていたが、アメリカの歯科治療費のことを考えると、治療内容と治療する歯の数にもよるが、往復の飛行機代の方が安い場合がある。
 初めてアメリカに行った時、日本人のガイドがついてマイアミ観光をしたが、その際ガイドが「アメリカの歯科治療費は高く、抜くにも10万円くらいかかるので潜りの歯医者にやってもらった」という話をした。
 そのくらいアメリカの治療費は高額であるので、多くのアメリカ人は予防に熱心で歯が悪くならないように歯科医院に通院している人も多い。
 そこに行くと日本では治療費が欧米に比べ非常に安いので、未だに歯科医院は悪くなっていくところと思い込んでいる人が多い。また予防は保険の適応外であるので、予防に費用をかけるより、悪くなってから治療すればいいと思っている人も多い。
 患者さんは歯科治療のことを「痛いし、長くかかるからいや」と言っている。もし予防にシフトしたら、痛くもないし治療期間も短くてすむ。その事にお金をかけるのは無駄なことだろうか?

 
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