2010年11月01日
社会保険診療報酬支払い基金とは
 社会保険診療報酬支払い基金のホームページの基本理念を見てみると私たちの使命として以下のような文章がある。

 私たちは、国民の皆様に信頼される専門機関として、診療報酬の「適正な審査」と「迅速な支払い」を通じ、国民の皆様にとって大切な医療保険制度を支えます。

 しかし、前のブログで書いたように「適正な審査」のもとに困っている患者さんが充分な投薬を受けることができないことが分かる。
 同じようなことは他の医療の領域でも起こっているであろうし、事実歯科でも同様なことが起こっている。我々医療機関はほとんど社会保険診療報酬支払い基金の言いなりになるしかないのである。

 では社会保険診療報酬支払い基金はどのような組織であろうか?以前に厚生労働省の役人がここに天下りしていたと新聞に報道されたことがあるので、グーグルで「厚生労働省 天下り」で検索するとトップに「厚生労働省からの天下り先機関の具体的なリストやデータがあるサイトは」というものがありここを開くと厚生労働省のホームページアドレスがあり、それをクリックすると厚生労働省所管の法人として、特別民間法人の中に保険局所管として社会保険診療報酬支払い基金がある。また「回答する記者団」のものとするアドレスをクリックすると5代以上続く天下り先と報酬額(年額換算)として社会保険診療報酬支払い基金に天下りしたOBは理事長として年間11.376.000円もらっていたとある。

 天下りした役人がトップに座る組織は民間と呼べるのか?果たして社会保険診療報酬支払い基金はトヨタやソニーといった企業と同様に民間組織と同じと言えるのだろうか?
 トヨタやソニーなど民間企業は何かあると必ず報道がされ、国民の注目を浴びる。しかしながら充分な医療が行われないことの一因として社会保険診療報酬支払い基金が取り上げられることはほとんどない。批判を浴びるのは常に医者や歯医者である。

 
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