2015年09月04日
舌痛症でお困りの方へ

 舌が痛くなる病気で、もっとも一般的なものは口内炎です。その中でもアフター性口内炎と呼ばれるものは、円形もしくは楕円形の出来物です。これは口の中を見ればすぐ分かります。

 次に入れ歯の端や金具が舌にあたって痛むことがありますが、これも見ればすぐ分かりますし、歯科医院に行って調整してもらえば、短期間で治ります。

 ドライマウスといって、口の中が乾燥することで、舌に痛みを感じることもありますが、これは見ただけでははっきりわからないので、多少厄介です。しかし、患者さんの訴えをよく聞き、適切な質問をすれば、ドライマウスと診断されるので、そのような診断が下された場合は、それに準じた処置をすれば治ります。

 しかし、舌痛症というのは、見ただけでは分からないし、またそれがおこった時期をお聞きしても、何ら因果関係、原因が見いだせないものを言います。

 

 そういった場合私の歯科医院では、TCH(上下歯列接触癖)を疑います。通常であれば、上の歯と下の歯は何もしていない時は離れているのですが、TCHのある方は常に接触させています。これは歯ぎしりやくいしばりといった強い力ではないので、気づきにくいもので、本人の自覚はありません。

 当医院では、それを自覚していただくために、ある呼吸法をやっていただくのですが、すぐに気づいていただける方もいれば、何回かやってようやく気づいていただく方もいるなど、非常に繊細なものです。

 先月には東信地方の方が、今月には松本の南部の方が、様々な医院や歯科医院、病院歯科を回った後に、改善しなくて家族の方がインターネットで当医院を検索して来院されました。

 このお二人の方はいずれもTCHで、一週間以内に、それこそ患者さんの言葉を借りれば「嘘のように治ってしまった」とのことです。

 舌痛症はこれ以外にも様々な原因があるのですが、ドライマウスの治療をしても治らないという方は是非一度ご来院下さい。


 
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