2017年09月23日
審美歯科治療、ダイレクトボンディングの未来を開くエッセンシア

 9月18日GC主催によるDr.Tapiaのダイレクトボンディングセミナーに参加してきましたが、その特典として小冊子が送られてきました。

 ここにはDr.Tapiaが開発に携わり、使用しているダイレクトボンディングの歯科材料であるエッセンシアについて、簡潔に分かりやすく説明されているので、どのような点が優れているのかを、冊子の一部からご紹介したいと思います。

 

 エッセンシアのコンセプトは「シンプル」ということですが、第一にエナメル質、象牙質の特徴を可能な限り再現した素材であるという事です。

 専門的になりますが、エナメル質、象牙質は加齢とともに彩度と透明度が上がりますが、エッセンシアのエナメル色、デンティン色もこの年代別の色調変化に注目し、設計されています。

 また天然歯に見られる光学特性を模倣し、エナメル色ではより透明性を高く、またデンティン色では光の反射と散乱するように作られています。

 第二点目は技術的な問題になりますが、色の再現にあたっては、天然歯の構造を模倣し、デンティン色、エナメル色を築盛していきます。特にエナメル色の厚みが重要なポイントとなります。

 エッセンシアではデンティン色が三種類、エナメル色が二種類でこれを適切に組み合わせ、厚みを調整することで、天然歯の美しさを再現していきます。

 従来型の材料ですと、ここはA1,ここはA3と歯の部分によって、何種類も材料を選択しなければなりませんでしたが、そのような複雑さからは解放されたと言えます。

 エッセンシアは上記のような優れた性質を持つ歯科材料ではありますが、それを活かすためには模型上での充分なトレーニングが必要となります。また従来型の製品に比べやや柔らかなため、Dr.Tapiaのような優れた先生のハンズオンセミナーも受けておく必要だと思います。

 またエッセンシアは歯の破折や変色歯のダイレクトベニアといった広範囲の修復に、より大きな効果が期待できるものと考えています。


 
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