2017年10月18日
コンポジットレジン修復を行う上で大切なこと

 コンポジットレジン修復は、歯と同じ色で詰めることができるので、きれいである。またむし歯の部分だけ削ればよいので、削る量が少なく、痛みを抑えることができる。それに加え直接詰めるので、その日のうちにほぼ治療を終えることができるなど、様々な利点を持った治療法です。

 しかし残念なことに、その治療法を行うに当たってはいくつかクリアしなければならないことがあります。

 その一つが、詰める際の水分のコントロールです。コンポジットレジンは水気に弱いのです。しかし、口の中には唾液があり、湿度が高いです。

 現在のコンポジットレジンは非常に優れているので、多少水分に触れてもすぐに問題になることは少ないのですが、もし詰めてから一年以内にとれてしまったり、痛みが出るようなら、微小漏洩といって、詰め物と歯の間にほんのわずかな隙間が出来ていたためと考えてもいいかもしれません。

 微小漏洩の原因はいくつか考えられますが、そのうちのひとつが、水分のコントロールです。そして、それを解決する方法がラバーダム防湿です。

 ラバーダムについては、また後日詳しく取り上げます。


 
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